犬と日本からアメリカ・ニューヨークへ引っ越す方法

アメリカへ引っ越しが決まってから、一番気がかりだったのが愛犬のこと。

飛行機乗れるの?検疫でなに聞かれるの?事前に揃える書類は?そもそも一緒にアメリカに行けるの?分からないことだらけで頭の中がパンクしそうでした。

この記事では、同じ状況で悩んでいる方、何から初めていいか分からない方へ向けて、私たちが愛犬のフレンチブルドッグと一緒にどうやってニューヨークへ引っ越しをしたのかをシェアしています。

結論:飛行機も機内帯同OK。心配していた事前準備や当日の手続きはとてもシンプルで、健康面で不安があった愛犬も長旅を頑張ってくれ、今ではニューヨーカーとして毎日元気に過ごしています。

とは言え、短頭犬種である我が家の愛犬は、他犬種より飛行機に乗ることがリスクであり、度々死亡事故も起きています。元々ストレスにより体調を崩しやすい傾向もあり、今回の引っ越しプロセスの中で、この子をいかに安全に移動させてあげられるかが、私たちにとって断トツのプライオリティーNo. 1でした。

なお、以下の内容は2019年10月時点の規定によるもので、東京→ニューヨークルート限定の情報になります。

目次

犬と渡米 – 飛行機予約編

貨物 vs キャビン

国際線でペットと一緒に移動する場合、クレート等に入れ貨物として預けるケースが多いと思います。渡航先によっては、人間の乗る飛行機とは別にカーゴ便で輸送されることもあります。さらに、短頭犬種の場合、暑さや気圧の変化に特に影響を受けるため、夏季の期間中さもなければ通年受け付けていないという航空会社もあります。

上記の通り、私たちはとにかく愛犬の健康状態が心配だったため、貨物ではなく人間と一緒にキャビンに乗ることのできる航空会社を探すことが最重要ポイントでした。

航空会社の選択

日系航空会社=受託手荷物として貨物室へ

日本の航空会はJALもANAもペットは貨物扱い、JALに関しては通年フレンチブルドッグを受け付けていませんでした。他社とのコードシェア便も、 日本の航空会社が運行する場合は日本の規定が起用されるため、日系航空会社という選択肢はすぐになくなりました。

米系航空会社=機内搭乗OK

一方で、アメリカの航空会社は条件を満たせばペットを機内に手荷物として持ち込むことが可能です。インキャビンで帯同する場合、自分の前の座席下スペースに収まることが前提で、実際に乗る機種によって機内の作りも異なるためキャリーサイズの規定もその都度変わります。直行便にするのか乗り継ぎにするのか、出発空港は成田なのか羽田なのか、到着空港はJFKもしくはNewarkなのか。。小さい子供も一緒だったため、出発・到着の時間帯もよく吟味しなけばならずリサーチはなかなか根気の要る作業でした。

以下に各米系航空会社の詳細をまとめました。

  • アメリカン航空
    • チェックイン時にペットとケージの合計重量が9kg以下である必要があり、当時の愛犬の体重は9キロちょっと。キャリーバッグを含むと重量オーバーで機内持ち込みは不可能。
  • デルタ航空
    • NYへの直行便はなし。乗り継ぎだと時間はかかるものの、途中休憩を挟めた方が愛犬にとってはかえっていいのかなと思い検討。
    • 重量制限はなし。しかし、検討していたルートの便による持ち込みケージのサイズ規定が愛犬には小さ過ぎ、結局断念。
  • ユナイテッド航空
    • 重量制限はなし。いつも使い慣れてれいるキャリーバッグは、持ち込みケージのサイズ規定より若干大きかったため直接電話で確認。ソフトキャリーであれば柔軟に凹ませられるのでokとのこと。
    • 最終的に、条件を全てクリアできた唯一の航空会社ユナイテッドの成田発Newark空港着の直行便を選択。
    • 各フライトごとにペットの機内持ち込み可能総数に限りがあり、選択した便は4頭まで。埋まってしまう前の早めの予約も必須です。
    • 念のため、アメリカの航空会社推奨で規定サイズ内の収まる「Sherpa」というブランドのキャリーバッグも事前に購入し、当日もし何かトラブルがあった場合すぐに入れ替えられるよう、追加の手荷物として持ち運びました。

アメリカ行きが決まる前から使っていたキャリーバッグはこちら。ソフトなタイプなので若干サイズオーバーでしたが、このバッグで当日問題はありませんでした。

そしてこちらが追加で購入したSherpaというメーカーのキャリーバッグ。平均的なサイズのフレブルにとってはちょっと窮屈になります。結局当日使用することはありませんでしたが、不安材料を取り除く意味では持っておいて安心でした。

犬と渡米 – 書類準備編

犬と海外に移住するなんて、事前に揃える書類や出国・入国手続きはさぞかし大変なのではと心配していたのですが、アメリカ・ニューヨークの場合実にシンプルでした。

事前に準備する書類は、出発日から遡って10日以内に発行された獣医師が署名した健康診断書(英訳)のみ

アメリカに入国するための条件

アメリカへのペット持ち込みは、米農務省( USDA)及び米国疾病対策センター(CDC)の指定する要件を満たす必要があります。主には狂犬病のワクチン接種の有無がメインですが、日本は狂犬病リスクの高い国ではないため、成犬の場合、入国時に狂犬病のワクチンを受けている必要はありません。また、州レベルでルールが異なることもあるため、到着地の Newark空港があるニュージャージー州の規定も調べ、同じく問題がないことを確認しました。

日本出国の際の条件

健康診断書はフライトのチェックイン時と動物検疫所で提出が求められます。アメリカ側からは狂犬病ワクチン接種の証明は求められませんが検疫所の検査にて証明書が必要になるため、健康診断書にこの内容を含める必要があります。その他健康診断書には、以下の情報が含まれます。

  • 犬の所有者の氏名、電話番号、住所
  • 品種、性別、年齢、色、模様などを含む犬の識別情報
  • ワクチンの接種日および使用したワクチン名

愛犬がいつもお世話になっていた動物病院では、以前何度か出国のための健康診断書を作成したことがあり、やりとりもスムーズでした。狂犬病のワクチンに関しても毎年区役所から通知が来ますし、愛犬はその年の分は既に接種済みだったため追加で準備することはありませんでした。

犬と渡米 – 出発当日編

出国手続き

全ての準備ができたらいよいよ出発です。出発当日は、成田空港の動物検疫所にて書類のチェックと獣医師による簡単な健康チェックが行われ、輸出検疫証明書(英語)が発行されます(出発7日前までに輸出検査申請書を申請し検査の日時を予約をする必要があります)。これを持って航空会社のカウンターへ行きチェックインが行われます。事前に準備した健康診断書と輸出検疫証明書を提出し、確認が終了するとキャリーバッグに黄色いタグをつけられ終了です。あとは飛行機に乗るだけ!

当日、検疫検査よりむしろ心配していたのは愛犬のトイレ問題です。チェックインを済ませ出発ゲートの中に入るとキャリーケースから出られません。長旅に備え、検疫検査及びチェックインの前後でトイレを済ませるため外に連れ出したものの全くせず。搭乗前にご飯をあげてもあまり食べず、いつもと様子が違うことを繊細に感じ取り、緊張している様子が伝わってきたため正直とても不安でした。

機内編

機内では夫と愛犬が一緒に座り、子供と私は別の席でした。前の座席下に収まるサイズとはいえ、フレンチブルドッグは中型犬で夫と2人一席だとかなり窮屈になることが予想されたため、隣の席を一つ余分に購入し多少ゆとりができるようにしました。場所は機内の一番後ろの列を選びました。

フライト前できるだけ疲れさせるため空港へ出発するまで思いっきり遊ばせたのもあってか、飛行中はずっと大人しく休んでくれました。たまにキャリーバッグから顔を出して客室乗務員の方達に可愛がってもらったりもしていたようです。でもやはり緊張していたからか、お水や氷をあげても全く口にせず、おやつを少し食べたくらいだったそうです。夫は終始愛犬のことが心配であまり休めなかったらしく、一方で、私は1歳の子供と1人格闘していたため結局ほぼ眠れずでした。

ニューヨークに無事到着

私はフライト中愛犬には会えなかったため、Newark空港に無事到着し、飛行機を降りて元気そうな愛犬の顔を見た時は涙が出るほど嬉しかったのを覚えています。JFK空港はいつも混んでるイメージなのですが、Newark空港は広々としていて入国審査もそれほど時間はかからずとても助かりました。そして誰かに呼び止められることも輸出検疫証明書の提出を求められることもなく、荷物を引き取ったらそのまま到着ラウンジへ。ここからはさすがアメリカ。到着ラウンジ内ではキャリーバッグから出してリードをつけて愛犬も空港内を一緒に歩きました。周りにも犬を連れている方も多く、ああ、アメリカに来たんだなと感慨深い思いでした。

不安だったトイレ問題ですが、空港から外に出ても全くせず。結局マンハッタン内の仮住まいの部屋に着いた途端、カーペットの上で用を足してくれました。初めてのことだらけで愛犬の緊張もマックスだったはずです。単純計算しても20時間以上もトイレを我慢していたことになります。あっという間の出来事でぺットシートを出すのも間に合わず。到着早々、カーペットのクリーニングから始まった我が家のニューヨーク生活ですが、犬生最大の大移動を頑張ってくれた愛犬には感謝の気持ちでいっぱいでした。

まとめ:ニューヨークへの引越しを終えて

ニューヨークは犬にとってとても住みやすく、犬を飼っていない人の方がマイノリティーなのではと思うくらい沢山のワンコが暮らしています。街中至る所にドッグランがあり、マンション内も自由に歩くことができます。事前準備や当日の移動は大変で本当に不安でしたが、ニューヨークを楽しそうに散歩する愛犬の姿を見ると、この子と一緒にこの街に住むことができて本当によかったなと思います。これからペットと一緒に引っ越す方は大変だとは思いますが、少しでもこの記事が参考になれば嬉しいです。そしてペットとの海外生活を思う存分満喫してください。

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この記事を書いた人

イギリス人の夫、イヤイヤ期の娘、ワンコの4人家族。2019年秋からアメリカ、ニューヨク在住。
過去の長期留学や現地就職・転職の経験含め、海外生活18年目に突入。海外での暮らしや子育て情報、日々の気づきを発信しています。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 大切な家族が心身共に健康に移動出来るかは、とても気になる点ですよね。
    私は愛猫と国をまたぐ引越しを3度経験しましたが、その時はこのブログのような便利な情報は無く、手探りで不安でした。
    Informativeな掲載、きっと多くの方の助けになると思います!
    今後の記事も楽しみにしています。
    愛犬とのニューヨークライフを楽しんで下さい。

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