ニューヨークの学校事情 現地プリスクールに1年行かせてみて

ちょうど一年前、娘が2歳になり間もなくして通い始めたプリスクール。あっという間に一年が終了し、もう夏休みかと思っていたのも束の間、新学期がスタートして既に1ヶ月が経ちました。

当初は学校に通わせるにはまだ早いかなと思ったこともありましたが、一年前と比べ娘の成長は著しく、何よりも毎日嬉しそうに登校する姿を見て、行かせて本当に良かったなと思っています。


メディアでも度々取り上げられる注目度の高いニューヨークのプリスクールですが、そもそもプリスクールって何?どんな教育が受けられるの?ぶっちゃけ学費っていくらするの?とよく聞かれます。

当ブログでは、プリスクールに関し過去に何度か記事を書いていますが、娘をプリスクールに一年行かせてみて実際のところどうだったのか、今回は「まとめ」というかたちでより詳しく紹介します。

今後ニューヨークでお子様をプリスクールに行かせることを考えている方の参考に少しでもなれば幸いです。


と、本題に入る前に、、、一つお知らせをさせてください。

プリスクール受験   翻訳・通訳サポートサービス

私は普段フリーランスで通訳・翻訳の仕事をしているのですが、今後プリスクール受験を予定されているファミリーの方々を、「日英/英日翻訳・通訳」という側面からお手伝いさせていただきたいと思います。

サポート内容は以下の通り:

  • プリスクールアプリケーションの英文作文の添削・翻訳
  • 面接・学校見学における質疑応答の事前準備・通訳
  • 学校が始まってからの先生とのコミュニケーションのお手伝い

9月に新学期を迎えるアメリカの学校。一年前から入学の申し込み手続きが始まるプリスクールは、新学期イコール来年度入学へ向けての受験開始を意味します。まさに現在、2022/23年度の選考プロセス真っ只中。

プリスクール受験の大まかな流れは、アプリケーション(願書)→ 学校見学 → 面接・プレイデート → 合否発表

この中で最も厄介なのがアプリケーション(願書)。

各学校により内容は若干違うものの、このアプリケーション内には志望動機の他、子供や家族の詳細を書くエッセイ形式の質問が大抵2〜3個用意されています。

たかが1歳の子供に関し、性格や興味の対象など長々と作文を書くって結構大変だと思いませんか?私自身、渡米後まだ間もなくバタバタだった中、毎晩夫と何度も何度もドラフトを書き直しながら苦戦したのを思い出します 笑 一方で少しでも我が子をアピールするため一二行で終わらずしっかり特徴を伝えたいと思うのも親心。

「英語でどう表現していいのか分からない」、「日本語で書いたのはいいけど英語に直すのが大変」 

最近ではクリック一つでいくらでもネットで無数の言語に変換できますし、翻訳のクオリティも上がっています。しかしながら細かなニュアンスや繊細な内容をより正確に伝えるためにはやはり翻訳アプリでは限界があります。

また、願書に限らず、面接や学校見学会、スクールが始まってから先生とのコミュニケーション等、聞きたいことがある、学校での子供の様子を知りたい、でも英語に自信がない場合、その都度お手伝いさせていただきます。

もしご興味のある方がいらっしゃれば当ブログのお問い合わせフォーム、もしくはnomadharry235@gmail.comにまずはお気軽にご連絡ください!


目次

プリスクールとは

ニューヨーク州では5歳のキンダー(Kindergarten)が義務教育のスタート。それまでは0歳から預けられるデイケア(保育所)や、日本でいう私立幼稚園と位置付けの近い2〜4歳までの幼児教育を行うプリスクール、ナニーやホームスクーリングという選択肢が一般的。

公立の「Pre-K」と呼ばれる4歳から始まるプログラム(地域によっては3歳からの3-Kもある)を除き、キンダーに入るまでのいわゆる「学校」への通学は全て私立となり有料です。

何歳から行けるの?

学校により多少前後するため各スクールと確認することが前提ではありますが、多くの場合、2歳からプリスクールに行くことができます。カットオフは新学期の始まる9月1日付で2歳の誕生日を迎えていること。

つまり来年度2022/23年度のプリスクールに入学するためには、2022年9月1日までに2歳になっていることが条件となります。

この他、生後数ヶ月から預けられるデイケアの施設を兼ねたプリスクールもあり、0歳児から入学させ、そのまま「エスカレーター式」に2歳から同施設内のプリスクールに通わせることが可能な場合も。これによりチャイルドケアの幅や選択肢が広がります。

ぶっちゃけ学費っていくらなの?

やはり気になる人が多いのは高いことで有名なプリスクールの学費ではないでしょうか。

ニューヨーク州内のエリアにより差がありますが、もちろんマンハッタンは一番高額。半日・終日プログラム、週5なのか週数日なのか、行かせる長さによっても当然値段は変わってきます。

娘はマンハッタンにあるプリスクールに毎日9時〜15時で通っていますが、初年度の学費は$28,000(約310万円)。今年度から値上がりし年間$30,000(約330万円)となっています。高いですね 苦笑

ほとんどの学校には「フィナンシャルエイド」と呼ばれる金銭的な支援プログラムがあります。申請後承認されれば授業料を払うことが難しいファミリー向けに補助金が提供されます。

更にプリスクールはとにかく休みが多いのが特徴。一般的な国民の祝日、冬休み、春休みに加え、ユダヤ教系の祝日(ユダヤ系の学校でなくても)、先生たちのトレーニングデー、そしてなんと言っても3ヶ月近くに及ぶ長ーい夏休み。

単純計算しても一年のうち4ヶ月はお休みとなり、一日たった6時間行かせるだけで月$3,750も支払うことになるのです 泣

つい最近、サンフランシスコを抜きアメリカで一番高い街となったニューヨークですが、とにかく物価が高い。外食はもちろんのこと、節約のため自炊しようとしてもスーパーでの買い物も高い 汗

中でも家賃と学費(プリスクール含む私立学校)の高額さには毎度震えます。同じく物価が高いと言われる東京やロンドンにも住んだことがありますが、これほど毎月の出費に驚くことはなかなかありませんでした。

しかしながら高額な学費を持ってしてもプリスクール入学を希望するファミリーは後を経ちません。

お弁当 vs 給食

こちらも各スクールにより異なるかもしれませんが、娘の学校のランチはお弁当を持参するかケータリングを頼むかの2択になります。

学校から毎日送られてくる写真を見ていると、お弁当 vs ケイタリングはおよそ8:2の割合。そして12時で帰宅する子供たちも必ず毎日一緒に学校でランチを食べます。

ちなみにこのケータリング、日本でも有名ル・コルドン・ブルー料理学校出身のシェフである一人のママが立ち上げた会社。月額約$180で、非遺伝子組み換え及びオーガニック食材を使用したランチが毎日支給されます。ベジタリアンオプションもあり、追加料金によりフルーツやおやつを頼むことも可能。

毎月発行されるメニュー表を見ていると、南米やアジア、中東料理などにインスパイアされた献立も含まれていて、使用されている食材もバラエティに富んでいます。

栄養バランスも良くとても惹かれるのですが、如何せん我が家の娘は絶賛偏食期中。緑の野菜はほとんど食べず、普段から食べ慣れている料理以外は食わず嫌いで手もつけてくれません 泣

というわけで私の映えないお弁当作りの日々は今後も続きます。この点、日本にいなくて本当に良かったとつくづく思うのです 笑

「ベイビーアイビー」:NYの名門プリスクールとは

プリスクールが何かさえ知らなかった私が、その存在を知ったのは渡米後軽い気持ちでGoogle検索をしたことがきっかけ。最低限現地の学校制度だけでも知っておこうと調べ始めると、次から次へと恐ろしい情報が出てきて恐れ慄いたのを今でも思い出します。

こちらは当初私が読んだ記事の一つ。プリスクール受験に備え何千ドルという費用を払い専門コンサルタントを雇い、願書を手にするための抽選を潜り抜け、我が子の素晴らしさをプレゼンするエッセイを書き、年間3万ドルを超える学費を支払う。。

そこまでして手に入れたいものとは何なのか。それはプリスクール卒業生たちが進学する輝かしい名門校の数々に見ることができます。

ニューヨークのプリスクールを語る上で度々耳にする「ベイビーアイビー」という言葉。

あの有名なハーバードやイェール大学含むアメリカ私立名門大学の総称「アイビーリーグ」にかけ、由緒ある一部のプリスクール、「ベイビーアイビー」に入学さえすれば、その後名門小中高大進学を経てエリート街道まっしぐら。そう信じる教育熱心な親御さんたちを皮肉を込め表しているのだとか。

正にその様子が分かるのがドキュメンタリー映画「Nursery University」。

こちらの動画は本編ではなく予告編で、かなり古く時代背景が異なるものの、教育熱心な親たちが繰り広げる、かつてのプリスクール受験競争の様子を垣間見ることができる大変興味深いもの。

「Nursery University」Trailer

コロナにより一変したニューヨークのプリスクールのお受験事情

場合によっては0歳児、はたまた産まれる前から準備が始まるエリート教育の第一関門であるニューヨークのプリスクール。ですがコロナにより状況が一変しました。

去年のロックダウンとともにニューヨークから郊外へ引っ越す人が増加。マンハッタンでもファミリー層が減り、以前のような熾烈な受験戦争が繰り広げられることは見られなくなりました

それどころか、安全面の不安から一度は決まった入学をキャンセルする人や一年入学を見送る人も多く、以前はウェイティングリストや抽選制度を取り入れていた人気校も、今では通年願書を受け付け、資金が足りなくなり廃校になる学校まであったほど。。


アメリカの学校の新学期は9月。毎年プリスクール受験はその一年前から始まります。

2020年9月入学予定だった娘はパンデミック前に既に受験を終えていたものの、ロックダウン開始と同時にプリスクール含むニューヨーク中全ての学校でオンライン授業がスタート。しかしどう考えても2歳児にZoomでの授業は無理がある。

当時、私の知っていたママ友のほとんどはニューヨークを去り、残ったファミリーもプリスクールに行かせる代わりに何人かで集まりプライベートチューター(家庭教師)を雇う動きまで見られました。

新学期に向けこの時点で学費の4分の3を払い終わっていた私たちは、交渉しても払い戻しは認められず、9月から学校が再開されるのかどうか当時は気が気ではありませんでした。

幸い無事学校はオープンし、一度も感染者が出てシャットダウンすることなく一年通して行くことができたのは奇跡だったのかもしれません。そして高い学費が無駄にならず本当に良かったです 笑

どうなる、2022/23年度のプリスクール受験

未だ収束しないコロナ禍の中、まだまだ油断ならない状況は続いています。しかし、少なくともニューヨークではワクチン接種率が上がり、街には今までのような活気が戻ってきています。

これにより2022/23入学年度へ向けてのプリスクール受験も、果たして以前のような競争が戻ってくるのでしょうか。

一方、デブラジオNY市長は、Pre-KもしくはUniversal 4-K(4歳児対象の無料公立プログラム)に続き、今秋より3歳から無料で教育を受けられる3-Kプログラムの導入地域拡大を発表。 一部地域を除くマンハッタンエリアが含まれるDistrict 2もこれに該当し、一般的に2歳から入学できる私立プリスクールとの間で今後生徒の分散化が起こるのかも注目です。

なぜ娘をプリスクールに通わせようと決めたのか

常に話題の尽きないプリスクールですが、我が家が高い学費を払ってまでなぜ娘をなぜプリスクールに通わせようと決めたのか。理由は三つあります。

  1. 近い将来私自身の復職を考えており、いずれチャイルドケアが必要になることが分かっていた。
  2. 義務教育の始まる5歳もしくは4歳のPre-Kまでホームスクーリングをする自信がなかった。
  3. 多様性のある環境、プログレッシブな教育法へのアクセスの良さはニューヨークにいるからこそ。せっかくチャンスがあるのだから、早い段階から娘にも経験させてあげたいと思った。

ネット検索でたまたま知ったプリスクールでしたが、行かせようと決めた頃は既に11月。既に申し込みを締め切っている学校もあり慌てて学校探しを始めました。

幸い、我が家が実際に受験したプリスクールは、「ベイビーアイビー」のような学校ではなく、前述のような熾烈な競争が繰り広げられることは全くありませんでした。

実際のプリスクール受験についてはこちらの記事で詳しく紹介していますので、もしご興味あればチェックしてみてください。


それでは、実際に一年間娘をプリスクールに通わせてみてどうだったのか、以下にシェアしていこうと思います。

プリスクールに実際に行かせてみて

豊富な選択肢とプログレッシブな教育方法

娘の学校選びをしていた時も感じたのですが、プリスクールの種類は様々でその選択肢の多さに驚かされます。

各スクールの特性としてまず一番に挙げられるのが、豊富な教育方法。日本でもよく聞くモンテソーリ系の学校はもちろん、シュタイナーレッジョエミリアプレイベース(子供を主体に遊びを軸とした幼児教育)による教育方法を取り入れる学校も多くあります。

そしてさすが多種多様なバックグラウンドから人が集まるニューヨーク。キリスト教やユダヤ教など宗教的な学校、スペイン語、フランス語、中国語など早期から言語教育に力を入れる学校。これに日本人学校や各国のインターナショナルスクールも加わり、選択肢は実に多岐に渡ります。

また、私立ならではのシステムとして、プリスクールからキンダー、エレメンタリースクール、ミドルスクールへとエスカレーター式に行ける学校も。日本でいう幼小中高一貫校のようなイメージですが、いわゆるベイビーアイビーのような名門校と呼ばれる私立校にこのシステムを取り入れるケースが多い印象。

もちろんどの道に進んでも途中から学校をスイッチすることも可能ですが、わずか2歳のうちからこのような将来の進路を決め、学校選びをするなんて本当に驚きです。

娘の学校の場合

娘が現在通っているのは、レッジョエミリア系の2〜4歳までの子供を対象としたプリスクール。

レッジョエミリアにおいての主役は子供たち。自身が発する言葉以外にも100の言葉(表現方法)を持つとする子供が主体となり、厳密に決まったカリキュラムはありません。先生はあくまでもガイド役として子供たちの興味を引き出すお手伝いをし、そこから子供たち自身が話し合い興味の対象を調べてみる、実験してみる、というように授業は進んでいきます。

また、レッジョエミリアではアートに力を入れることが多く、日々の学校での様子を伝える写真やレポートに加え、各生徒たちの成長の過程を詳しく記録したポートフォリオと呼ばれる「作品集」が年度末に親たちに渡されます。

去年初めて娘のポートフォリオを渡された時、感動して先生の前で泣いたのを今でも(恥ずかしく)思い出します。コロナで親たちは校内に入ることができず、日々送られてくる写真からだけではなかなか学校での様子を知ることは難しい。

正直なところ2歳児の作品集にそれほど期待はしていなかったのですが、テーマごとにまとめられた作品から娘の成長の過程が手に取るように見てわかり感動しました。これは私にとって大切な宝物になりましたし、今年度のポートフォリオを見るのが今から楽しみで仕方ありません。

多様性

日本人として海外に住む以上、自身がその国に住むマイノリティーになります。

ニューヨークはまさに無数のマイノリティーグループが集まってできた街。私自身長くイギリスに住んでいたこともあり、「外国人」として異国の地に住むことでポジティブ・ネガティブ共に様々な経験をしました。

せっかくニューヨークにいるのだから、娘には世界には多種多様な人々や考え方があることを知り、違いに目を向けるのではなく、お互いから学び合える環境のある学校に行かせたいと強く思いました。

一方で、授業料の高いプリスクールでは自ずと白人ファミリーが占める率が高くなるのも事実。ニューヨークのどこに住んでいるのか、地域による差もあります。

前述で挙げた学校の特色(特に宗教的なもの)や、それぞれ学校によってカラーがかなり異なるため、ダイバーシティーを重要視する場合ここは注意深く見極めたいところ。

もちろん、実際に入学するまでは我が子の同級生がどんな子たちになるのかは分かりません。更にコロナ禍で物理的に学校を見学し雰囲気を肌で感じ取ることが難しくなり、オンライン説明会だけではどうしてもイメージが掴みづらい。

その場合、シンプルに学校に問い合わせるのも一つの手。

アメリカ(もしくはニューヨークだけなのでしょうか?!)では、聞いたもん勝ち、クレームしたもん勝ちなところが大分あります 笑 これは同じ海外でもイギリスでは経験したことのないもの。ネット検索にはどうしても限度があり、学校情報含め、最新且つ詳細な情報は自ら取りに行くことが重要です。

ほとんどの学校のホームページにはダイバーシティーに非常に力を入れていると記載されています。でも具体的にそれが生徒のデモグラフィックスにきちんと反映されているのかなかなか見えないのが正直なところ(稀にその記述さえない学校もあり、実際にその学校に訪れた時の違和感はとてつもなかったです 苦笑)。

  • 現状のクラスでの白人vs有色人種の割合
  • 現在学校には外国人ファミリーがどれくらいいるのか

など、学校に直接聞いてみることをおすすめします。大抵の場合可能な範囲で教えてくれるはずです。

娘の学校の場合

娘がプリスクールを受験したのはコロナ禍前だったため、願書提出後、実際に学校に足を運び先生に質問する機会がありました。参加した親たちは積極的に質問をしていましたが、ダイバーシティに関する質問が幾つか挙がっていたのも覚えています。

質疑応答の内容や、見学時に観察した子供たちの様子等から判断し現在の学校に決めたのですが、結果、有色人種や複数の国籍・文化的バックグラウンドを持つファミリーが比較的多く、とても満足しています。学校の規模が小さいからか雰囲気もとてもアットホームで、年上クラス(3〜4歳)と年下クラス(2〜3歳)の間にあまり垣根がなかった点にも惹かれました。

また、学校に通うのはもちろん子供達なのですが、親同士の交流も避けては通れません。もちろんこれはプリスクールに限ったことではありませんが、様々なバックグラウンドを持つファミリーと出会うことは自身の視野を広げるきっかけにもなりますし、ニューヨークの学校ならではかもしれません。

ズバリ!高い学費を払ってでもプリスクールに行かせて良かった?

結論から言うと100%イエスです。

我が家は来年、4歳から入れるPre-Kプログラムから公立の学校に娘を行かせたいと思っているため、高い授業料を払うのも2年間の期間限定だからこそ、というのももちろんあります。

高い授業料の対価として得たものとは。。子育てから解放される自由な時間、子供の自主性や探究心、社会性の向上、など沢山あるのですが。。

私にとって何よりも大きかったのは信頼できるママ友のコミュニティが築けたこと。「コミュニティ」という言葉、ニューヨークに来てから本当に頻繁に聞く言葉です。

渡米直後、本住まい探しで毎日何件もマンション見学をしていた頃。訪れたマンションの担当者たちは、部屋、マンション、ビルといったボキャブラリーの代わりに、皆口を揃えて「私たちのコミュニティ」と説明していたのが印象的でした。マンションの一部屋に住むということは、そのコミュニティの一員になるということ。共用のアメニティ施設使用時だけでなく、同じビルに住まう全ての住人、日々私たちのためサポートしてくれるドアマン、コンシェルジュ、ハンディマン、清掃員、みんなひっくるめて同じチーム。挨拶するだけでなく、会話をして知り合い、お互いを気にかけ助け合う、そんな意味合いが込められている気がしますし、実際にその通りだなと感じました。

子供の学校を取り巻くコミュニティも然り。

皮肉にも同じ大都会の東京では、マンションの隣人やご近所さんが誰なのか分からないことも多々。軽く挨拶をしても会話をしたり仲良くなることはなかなかありませんでした。

フレンドリーなアメリカ人の国民性も大きな理由の一つだとは思います。アメリカ国内で言えば比較的冷たいと評価を下されることの多いニューヨーカー。日本人の私から見たら十分フレンドリーで親切なのですが、やはり子育てとなると話は別です。

It takes a village to raise a child

「It takes a ( ) to raise a child」というフレーズを聞いたことがある方も多いと思います。この( )に入る言葉は「village」や「city」、「community」と様々ですが、まさに子育ては一人では不可能ということ。

ニューヨークに住む多くの人は海外から移住してきている移民です。そしていわゆる「アメリカ人」であれ、多くの人は広いアメリカのどこからかニューヨークにやって来た人達で、私たちと同様頼れる家族が近くにいない。

海外での子育ては、言葉の壁や慣れない生活もあり、ママ・パパにかかるストレスは時に想像を超えますよね 苦笑 困った時、いざという時に助け合えるサポートシステム、まさに「コミュニティ」を持つことが本当に大切だと私も日々身をもって感じています。

つい最近、私が手術をすることになりどうしても夫の付き添いが必要だった時。いつものごとくタイミング悪く娘が風邪で同日学校を休むこととなり慌てていたら、急遽同じクラスのママ友が助っ人として家に来てくれ、数時間娘の相手をしてくれました。このご時世、コロナ含め様々な感染症の心配もある中助けてくれたママ友に対し、どうしても日本人特有の遠慮や申し訳ない気持ちが出てしまい、何度も何度もお礼を言って謝ったのですが、「お互い様よ、私が困った時はあなたに頼むから」とサラッと言ってくれた彼女 涙 恵まれていることに、この方以外にもいつでも声かけてねと言ってくれる友人たちが近くにいてくれる。これだけでなんと心強いことか。

翻訳・通訳サービスを始めようと思ったきっかけ

同じマンション、子供の学校のママ(パパ)友、ソーシャルメディアやオンラインサロン、何でもいいんです。日本含め家族のいる故郷から遠く離れた場所で日々奮闘するママたちにとって、頼れるネットワークを持つことはかけがいのないものだと思います。

ただでさえ子供の世話や仕事でいっぱいいっぱいの中、異国の地で知り合い・友達を作るのは相当な労力がいるし勇気が必要です。もちろん現地の人と無理して交流する必要はありません。でももし英語に自信が持てないことで日々のママ業のハードルが一層上がってしまっていたら。。語学の面からお手伝いをして、少しでもそんな方の背中を押すことができたら、きっかけ作りができたら、という思いで翻訳・通訳サービスを始めることにしました。

プリスクール受験関連の具体的な翻訳・通訳サービスではなく、プリスクールについてもう少し詳しく聞いてみたい、ニューヨークでの子育てについて聞いてみたい、ただお話するだけでももちろん大丈夫です!

私自身、娘のプリスクールを通じて知り合ったママ友たちとのコミュニティには本当にお世話になっています。情報交換だけでなく、まだ手のかかる同じ2〜3歳児の子供を持つママたちとただただ愚痴を言い合い共感するだけで日々救われています。そしてそこから生まれた友情は何にも変え難いものです。

是非同じく海外で子育てを日々頑張るママやファミリーのサポートができたらと思っていますので、お気軽にご連絡ください。

まとめ

プリスクールに通い始めて2年目の娘ですが、次回学校関連で動きがあるのは、来年、4歳を迎える2022/23年度のPre-Kのアプリケーションになります。それに向け来年早々引っ越しも視野に入れ現在準備をしている次第です。

Pre-Kは公立のプログラムで、私立プリスクールとはまた違うプロセスとなります。また時期が来たらまたPre-Kや公立学校の仕組み等シェアできればと思います。

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この記事を書いた人

イギリス人の夫、イヤイヤ期の娘、ワンコの4人家族。2019年秋からアメリカ、ニューヨク在住。
過去の長期留学や現地就職・転職の経験含め、海外生活18年目に突入。海外での暮らしや子育て情報、日々の気づきを発信しています。

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